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[2002年夏]2度目のピナイサラーの滝

2000年に訪れたピナイサラーの滝の感動が忘れられずに2年ぶりにピナイサラーの滝を目指して西表にやってきました。西表自体は3年連続なのですが、2001年は台風に遭ってしまいピナイサラーに登ることができず、2002年も台風が多い年で台風の合間を縫ってちょうどうまく登ることができました。

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今回は偶然にもJASのホームページの抽選で50%割引のチケットをゲットしたこともあり、往復、JASで沖縄入りという珍しい年になりました。ちょうどこの日はアメリカ同時多発テロから一周年の日、ということでアメリカあたりでは減便もあったようですが、日本ではそんなこともなく行きの飛行機はほぼ満席で沖縄へ。沖縄・那覇空港に着くとターミナルでは迎恩の舞が行われていました。

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那覇空港に着くとあまり暑さは感じさせない陽気でした。台風が過ぎたあとと言うことで曇り空で沖縄らしいっていう雰囲気は感じさせられませんでした。
那覇から石垣島まではJTAだったのですが機材故障で約30分の遅れ。機内でずっと待たされる羽目に。もともと波照間島に行くという予定も案としてあったのですが、もし波照間に行くことになっていたら最終便に間に合うかのギリギリの瀬戸際だっただけに西表にして正解だったかもしれません。

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石垣島に到着し船に乗るために市街地へ向かいます。空はどんより曇り空、沖縄らしい空が見れていません。船まで時間があるときはお約束でA&Wで時間をつぶします。A&Wではルートビアを飲むのがお約束となっています。

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はじめて石垣島を訪れたときに、石垣島の新石垣空港の建設問題の調査で訪れたのですが、あれから10年、いまだにこの問題は進展を見せないままです。私個人の意見は今の空港のままで十分、これ以上大きい空港を建設する必要はないと思っています。建設予定地に世界遺産に匹敵する北半球の青珊瑚礁があるのもその理由です。

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西表島の船浦港までは安栄観光の高速船で向かいます。見た目けっこう小さいのですが人はけっこう乗ります。でも石垣港を出るとめちゃくちゃ揺れて、船の大きさを実感します。これだけは沖縄に何度通っても苦手です。この日も台風のあとと言うことで揺れが予想されます。

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タダでさえ小さい船でしかも離島ですから波は高いにもかかわらず、この高速船、もろともせずめちゃくちゃ高速で海原をジャンプするように進んでいきます。すごい水しぶきです。
この日はそれほど思っていたよりも揺れずに船浦に到着。船浦港ではお約束で宿の人が出迎えに来てくれます。この日の迎えは私だけでしたが、連泊者も多く夜はバーベキューで盛り上がりました。

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翌日はいよいよピナイサラーの滝を目指します。前回は歩いて踏破したのですが、今回は宿の人と一緒にカヤックでピナイサラーへ行くことになりました。民宿マリウドさんでカヤックを借りていよいよカヤックで上流を目指します。が、なかなか乗り込むのが難しかったのですが、乗ってしまえば操作はコツさえつかめば簡単でした。

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ところが出かけるときには良かった天候もカヤックをこぎ出すと徐々に雲行きがあやしくなります。目指すピナイサラーの方はどんよりと黒い雲がかかってきました。雨が降ると危険なので上まで行けません。雨が降らないといいのですが。。。

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湾からう川を上って行くにつれてジャングル探検の様相を呈してきました。カヌーでのんびり川を上っていくと水をかく音と川鳥や虫の音だけが聞こえる静かな感じで、まさに映画などでイメージするジャングル探検をしている気分になります。

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川の上流、カヌーの船着き場に着く直前には小雨がぱらつきましたが、船着き場に着く頃には雨もやんで雲も切れてきました。これならなんとか上まで行けそうな感じです。ここからはまさにけものみちを辿って滝壺の上まで行きます。正面に見える白い2本の線がピナイサラーの滝です。

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けものみちを歩くこと30分、水のせせらぎが聞こえてくればいよいよピナイサラーの滝の上に到着です。ちょうど汗もかいて疲れてきたなというそんな感じになった頃に到着です。川を渡って滝壺の方へ向かえば絶景が広がります。

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滝の先端です。ここから一気に下に水が流れ落ちます。高所恐怖症の人は怖くて下をのぞくことができないくらいの迫力です。先の方に海が見えますがちょうどそこからカヌーと徒歩で上がってきたということになります。

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眼下には今までカヌーでジャングル探検気分を味わってきた川も見えます。上から見るとジャングルそのものです。

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この頂上からは八重山のきれいな海を見ることができます。遠くに見える島が鳩間島、その手前にある白い島がバラス島です。手前の湾がちょうどスタート地点になります。海の色が徐々に変わっているコントラクトが美しいです。

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今度は滝の下に来てみました。下から見ても相当の落差で迫力があります。

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帰りはいま来た道を戻ります。帰りは流れに乗って進んでいくので、カヤックの操作の慣れもあってのんびり、そして楽しみながら川下りを楽しみます。

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天気も良く歌なども歌いながらのんびりと川下りをしていきます。川幅が広くなってくれば湾に近づいて来ます。このあたりになると川深のあるので流れは淀んでおり、漕がないとその場で止まってしまいますが、天気も良く非常に気持ちがよいです。

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出るときは満潮時だったのですが、帰りは徐々に潮が引いてきて、川の淡水と海水が混じりある河口付近ではずいぶんと水深が浅くなってきており、行くときには見ることができなかったマングローブの根っこを見ることができます。

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湾に到達する頃には膝下までの水深にまで干上がってしまい、ここからはカヌーを引っ張って行かなくてはなりません。これがけっこう重労働。しかも足もぬかるみのため足を取られてしまいなかなか進むことができません。なんとか湾の出口まで歩いて向かいました。

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宿に戻りシャワーで泥と汗を落としてから暑さしのぎと運動したあとは甘いものが食べたくなると言うことで上原にあるロビンソン小屋というお店に行き、かき氷を食べました。このお店の名物”ロビンソンスペシャル”です。紅いもアイスがWで乗っかっている下は抹茶かき氷という豪快なかき氷です。

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宿に戻り夕食までは宿の前の庭でのんびり過ごします。目の前には鳩間島の姿が見えます。島のてっぺんにある灯台もはっきりみれます。

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この日は西表島の最終日。ちょっと早起きして朝日を見ようと宿の屋上に上がりました。残念ながらこの日は雲が邪魔してきれいな朝日を見ることができませんでした。

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この日は午後の船で竹富に渡るので午前中は西表の海で海水浴。ここは星砂の浜という西表島有数のビーチです。近くにはユニマットのバカ社長が買い占めをした月が浜があります。ユニマットの月が浜買い占め問題は西表島では問題になっており、住民票を移して高額増税者になって地元自治体と懇意になり、そこで合法的に?景勝風靡な土地を購入、自社リゾートを作るという手段で、できてしまえばそっちのけで他の土地に移ってしまうという非常に我々から見れば汚いやり方で開発を進めております。プライベートビーチと称して、いままでは島の人が自由に行き来していた浜を占領する、まるで植民地政策です。島の人もだいぶ反対しているようです。いずれこのあたりもその影響を受けるのでしょうか?

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この海は潜らなくても水面からでも海の中を泳ぐ青色の熱帯魚なんかを見ることもできます。シュノーケルせずに楽しめる海です。

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船で西表島から石垣の離島桟橋に戻り、そこから竹富島にわたります。宿に荷物を置いてから夕日できれいな西桟橋に向かいましたが時間がちょっと遅く、日の入りのあとになってしまいましたが、赤と青と黒のコントラクトが美しく思わず見とれてしまいます。

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夜には宿の人の案内のもと、ヤシガニを探しに行きます。宿のおいちゃんはヤシガニ捕りの名人だそうでこの日も御嶽で数匹のヤシガニを見つけることができました。途中、タイヤがパンクしたりというハプニングがありましたが、珍しい経験をさせて頂きました。

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翌日の朝は私が八重山の中で一番好きできれいだと思っているビーチ、コンドイビーチに向かいます。この日の明け方は残念ながら曇り空、海に入るには少し肌寒い感じでした。

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コンドイビーチはリーフに囲まれているせいか遠浅の海で潮が引くにつれ沖にはちょっとした干潟も姿を現し、南国のビーチの雰囲気を一層かもし出します。

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遠浅でありながら水がきれいなので透明度抜群、日本とは思えないビーチを味わえます。

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今回はさらにもう1泊、その翌日は一転、太陽も顔を出し南国の日差しの下、コンドイビーチで海水浴を行いました。この日はジリジリとくる暑さで海に入るには絶好の気温です。

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コンドイビーチの美しさについつい写真をたくさん撮ってしまいます。それくらいきれいでお気に入りのビーチです。

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だいたい帰る日になるとこういう絶好の姿を見せてくれるんだよなぁ~憎いぜ、コンドイ浜。

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ここは私が竹富に来たらかならず寄る”ぐるくん”というお店です。特にカレーは絶品で、竹富に来てまでカレーを食べてしまうくらいで、ここでのんびりカレーを食べ、トロピカルフルーツのジュースを飲み、お店のおじさん、おばさんと会話をするのが竹富の過ごし方です。帰る日にはいつも「東京に出稼ぎに行ってまた帰ってらっしゃい」と言ってくれるのがたまらないです。

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残念ながら八重山での楽しいひとときもおしまい。最後はいつもこの空港ターミナルが見送ってくれます。このターミナルから飛行機までの歩く瞬間がいつも切ない感じです。このターミナル、大好きなので新石垣空港なんか作らずに今のままでいて欲しいです。

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那覇まではJTAで向かいます。最後に石垣の空気を感じて機内に乗り込めるので、空港ターミナルには行って味気なく東京に向かう那覇空港とは趣が違い大好きです。

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石垣~那覇線は宮古島の上空を通過するので宮古諸島を窓の外に見ることができます。これは下地島、左側に白い線が見えるでしょうか?これが訓練用でも使われる下地島空港です。昔はJTAが就航していました。

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これは右が宮古島で左が来間島。両方の島の間を来間大橋が結んでいます。前に一度、車で通ったのですが非常に気持ちのいい道路です。

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これは雲の山脈。そらから見ると雲もいろいろとあっておもしろいです。
那覇に着いてからはいつもお世話になっている友人と合流、深夜までサッカー談義に花を咲かせ、翌日は公設市場で買い物をして帰京。最近は本島をきちんと回っていない気がします。やっぱり八重山がいいかも。

by y_flugels | 2006-02-15 23:10 | ++沖縄